「I'm standing here」 ACIDMAN@Zepp Tokyo

あれだね、なんか書いてたらライブレポートからかけ離れたものになっていきそうだからとりあえず、セットリストでも。見る?見ちゃう?










ACIDMAN
15th&10th Anniversary Tour@Zepp Tokyo


SE. 8 to 1 completed
1. 今、透明か
2. 造花が笑う
3. CARVE WITH THE SENCE
4. アイソトープ
5. Returning
6. FREE STAR
7. イコール
8. ファンタジア
9. Dawn Chorus(inst.)
10. Slow View
11. 水写
12. to live
13. Ride the wave
14. 赤橙
15. リピート
16. 2145年
17. ALMA
18. ある証明
19. world symphony
20. Your Song

(EN)
21. 彩-SAI-(前編)
22. cps
23. 廻る、巡る、その核へ






ライブの一曲一曲のことに関してはもういいかなと思って。まあきっと他にも行った人もいっぱいいるだろうしね。
ただやっぱり全体の演出が本当に素晴らしくて一つの映画を見ているようなライブでした。
とりあえず「ある証明」と「リピート」のあのアレンジはずるいな。












ライブに行く前一通りアルバムを聴いていて思ったことがある。


なぜACIDMANの曲を聞くと、こみ上げるものがあるのだろうか。感動するのか。
決してわかりやすい歌詞であったり、泣かせにきているメロディでもない。と思う。

ACIDMANの音楽は辛い時に「がんばれ」 だとか「負けるな」とかそんな言葉を直接は言わない。
笑っちゃうくらい楽しい気分にさせてくれるものでもない。(ライブは別として)
じゃあなぜ、こんなにも自分の中の欠かせない部分になるのか。

そんなことを頭の隅っこで考えながらライブを見た。







誰かが今回のライブの感想で、ACIDMANはアルバムのリリースツアーでは徹底してそのアルバムの世界観をライブで描くけど、今回のツアーはACIDMAN自体を、ACIDMANが訴え続けてきたことを、描くライブだったと言っていて本当にそうだなあと感じた。




そんなことを描いたライブを見終えて思ったこと。


15年間彼等は一貫としていた。
いろいろなインタビュー本が出ていて、それを見る限りでもいろんなことがあったことがわかる。
そんなことは取っ払ったとしても、そんな彼等のバックグラウンドなんて全く知らない人がベストアルバムを聞いてもそれを感じるんだろうな。


その一貫としている点は大木信夫が常々MCで話す死生観であったり宇宙のことだったり。でもそれが歌詞だけではなくて、それが「音像」になっているからこそ自分はACIDMANの出す音に惹かれるんだろうな。
これは個人的な感想でしかないけれど、ACIDMANがこれまでリリースしたアルバムの中でも「創」〜「and world」までは音から景色であったり色であったり抽象的なイメージが浮かぶ。「green chord」〜「ALMA」に掛けてどんどんと人間自体であったり、内面的で感情的になっていると感じた。

創って、繰り返して、繋いで、世界ができて、緑が生まれ、生命が生まれ、欲望があって、でも愛がある。
自分はそのACIDMANの真摯さに心を動かされるんじゃないかな。信頼できるんじゃないかな。




もうひとつ。ACIDMANのライブには「余韻」と「余白」がある。自分のなかではその二つはイコールで。
単にライブ後に楽しかったとか良かったとかそういう感情ももちろんあるけど、それだけじゃなくて、くさい話になるけど自分の行動を見返したり考えたりもする。


今回のライブのMCで、これでもかと言うくらい「ありがとう」だとか「感謝します」と言っていたけど何を言う。
こっちこそ「ありがとう」だ。どれだけ支えられたか。

それにまだまだ、これからもお世話になるんだろうな。