FUJI ROCK FES'12 まとめ

半月近く経ってしまったけど今年もフジロック行ってきました。
今年は初三日間(前夜祭も入れれば四日間)。初キャンプサイト


まだ二年目だけどもう行かないっていう選択肢はとれそうにないなあ。少なくとも新潟でやってる限りはいくら社会人になろうと一日でもいいから生き続けたいな。






なんせ今年はテスト期間五日間の間を縫って行くという無謀極まりないスケジュールを決行したわけだから!
テストを受け、テントを建て前夜祭に参加して帰り、またテストを受けて三日間ライブを見て帰りまたテストを受けるという・・
さすがに三日目の夜は意識が飛びました。





ということで、振りかえられる限り見たものや感じたことはまとめてみたい!
















まずは前夜祭!


リストバンドをつけてあのゲートをくぐる時のあの感情は本当に何度行っても言葉にできない。なんか涙が出そうになる。この感覚を味わいたくてちょっとお高いチケット代を払ってわざわざ来るんかもしれない。とすら思う。



まずテント設営
テントサイト開場と同時に行けないことはわかっていたので、多少遠くてもテントが建てやすくて、平らなところを狙っていたのだけどその条件にマッチしたところを見事ゲット!こんなに見晴らしが良い!(これだけの高さを登らなければいけなくて大変だったけど!)






そしてなんか馬鹿っぽいテントの装飾。おかげで夜でも見失うことはありませんでした。



その後は前夜祭初参加!盆踊り踊ってきました。すっげー楽しかった!!周りの人がみんな笑ってこんなに幸せな空間他にないなとほんとに思った。
早く来年も踊りたい!



この日はこの後花火見て帰り!この日食べて一番おいしかったもの!

そふとくろわっさん。ソフトクリームは冷たくて、クロワッサンはさくさくであったかくてやばうまでした。









一日目はテストを終えて午後から参加。バースデイの「涙がこぼれそう」を聴きながら荷物を運ばなきゃで。途中ステージ見たすぎて泣きそうになった。こういうところでテントが遠いというのはやっぱり損だなあと思ったけど仕方ない。これもフェスの一つの醍醐味。と思う。





その後はブンブンやビーディーアイを華麗にスルーしてところ天国の川でまったりしてた。
ここでフィッシュ&チップスとチキンクリームスープを食す。これもめちゃくちゃおいしい。しかし思いのほかヘビー。






終わってみてなんだかんだ強い記憶が残ってるのってこういう「なにもしてない時間」かもしれない。もちろんライブを見ている時の記憶だって残ってるけど、こうやって川辺で石が痛いところで寝転んだり、笹舟を作って流してみたり、、川に入ってコケて脚がびしょ濡れになったりこういうのってフェスじゃないとできないなと思う。

三日間を終えてもっとこういう時間を増やせたらなと思ったけど、まだまだたくさんライブも見たいし、難しい。




その後はローゼズをチラ見しながらJames Blakeへ移動。






■James Blake



01. And Holy Ghost(Intro)
Band on stage
02. Unluck
03. Tep and the Logic
04. I never learnt to share
05. Lindisfarne
06. To Care
07. CMYK
08. Limit to your love
09. A case of you
10. Klavierwerke
11. Once we all agree
12. Anti War Dub
13. The Wilhelm Scream


(セトリは拾いものです)



真ん中くらいで座ってゆったり見ようかなあ。なんて考えてたけど、もう最初の音が鳴ったあたりで立ってしまった。

音響云々については知識もないし耳も肥えているわけではない自分でもこの低音の出方は普通じゃないと気付いた。お腹に来るとかそういう感覚とは違う、全身が震えるような低音だった。(誇張のような表現にも聞こえるけど)

ライブは三人編成で、笑ってしまうくらいの巧さ(この場合この漢字での表現が合う)でほんとに笑ってしまった。
ここまで変則的なテンポだとゆらゆらともできないかなとも思っていたけど、心地よく揺れる。

CMYKでテンションがピークに達して今日一の雄たけびは出てしまった。
途中やってた弾き語りみたいな曲は歌が際立っててこんな曲も行けんのかい、と驚いた。



「天才を見た。」という表現がぴったりなライブだった。





その後はもち豚丼食べて、レッドマーキー脇で1時間程仮眠をとった。案外野っぱらでも寝れるもんだ。






The Field



深夜3時のライブなんて初めての体験なもんで、いくら一日目が緩い日程とはいえ瞼は重いし身体もなんだかだるいし。でこの際後ろから眺められればいいかなと思っていたけれど始まるにつれて、なんだかこれはやばそうだという匂いがプンプンしてきた。


予想では深夜のレッドマーキーだしDJセットなのかななんて考えてたけどばっちりバンドセット。

大体の曲が7分程度でミックス的に曲をやっていったのだけど、打ち込みの音で溜めに溜めてくるか・・?くるのか!?と思わせたら楽器の生音が入ってきてブレイクってのを繰り返して焦らされながらも踊らされる。

もう時間が経つにつれて笑っちゃうくらい楽しくなってきて「踊り狂った」という表現にピッタリなほど踊った。
あちこちで雄たけびやらなんやらわからない声が上がって会場の雰囲気も異様なほどピークを迎えた時に「over the ice」に突入。これは狙ってたとしか思えない!

原曲では7分のところあとあといろんなレポをみたら15分のアレンジになってたとか。長いわ。でも楽しすぎた。


The Fieldのライブは陳腐な例えをするなら、パワーをちょっとずつ溜めて溜めて一気に放出する大砲みたいなライブだった。








レッドマーキーを出ると空も明るみ始めてもう疲れも眠気もふっとび、出汁のきいた鯛茶漬けを食べる。染みる。



そのまま1時間ちかくお風呂の列に並ぶ。まああれだけの人がいるからいつ行っても混むのは仕方ないけどなんとかスムーズに入れる方法はないのかね・・









二日目。

この日は朝からグリーン後方でSPECIAL OTHERS

「君の生きる明日が好き」BUMP OF CHICKEN@幕張メッセ


とりあえずセットリストだけ。あとで書き足します。









BUMP OF CHICKEN
4/8 GOLD GLIDER@幕張メッセ





1.三ツ星カルテット
2.宇宙飛行士への手紙
3.分別奮闘記
4.ゼロ
5.ギルド
6.66号線
7.smile
8.グッドラック
9.R.I.P.
10.ホリデイ
11.fire sign
12.星の鳥
13.メーデー
14.angel fall
15.supernova
16.beautiful glider
17.カルマ
18.天体観測

EN1.くだらない唄
EN2.ガラスのブルース

人生のピーク


最近バナナマンがすごく好きだ。
嵌ってる。と自覚せざるを得ないくらいに。



とりあえずおもしろい、というのがまずあるんだけどコント一本の完成度がとても高いと思う。
こう書くとすごくお笑い好きに見えるけど人並みです。すいません


でもそれだけじゃなくて、見終わった後に「ああ、おもしろかった」で終わらないところが好きなんです。以前にACIDMANのライブレポを書いたときにも出てきた、余白、余韻を感じるんです。










これは前置きなんですが、そんなかんじでバナナマンにドはまりしていて、iTunesで配信されているPodcastを遡って聴いているんですが、そのなかで設楽さんがダイノジの大地さんに向けてとても印象深いことを話していた。











売れたいって向上心を持つのはもちろん大事なことだけど、今が自分の人生のピークなんじゃないか?って思うことも大切だと思う。
人間流れが向いてくると、もっと上を、もっと上をってさらに求めがちになってしまうけど、ある程度人並みに家族が養えて、テレビにも出られて、憧れていた人とも仕事ができるっていうこの現状が如何にすごいことかっていうのを見つめ直すことも大事。
そうすれば、一つ一つの自分がやりたかった仕事を肩の力を抜いて楽しんで出来ると思うんだよね。

だから一年の目標とかで"現状維持"って答えると劣っているように見えるけど、現状を維持し続ける事って難しいんだよね。








求め続けることがすべてじゃない、っていうのがすごくバナナマンのスタンスとしっくりきて自分はそういうところも好きなんだなあと改めて思った。
その姿勢がすべてではないけど、大事な一部分として自分も大切にしようと思った。









しかし、自分はまだそんなこと思うほど生きちゃいないな。とも思う。

生活と音楽


ここ最近音楽を聴かなきゃ、 という感覚が自分の中で生まれつつある。
良くないなと思う。


 
 
自分の中で音楽は決して作業的に、義務的に聴くものではない。 
すべての音楽を一日の中でバックグラウンドにしてしまうのも少し気が引ける。
それが悪いわけじゃない。アンビエントなんてジャンルがあるくらいだから生活の隙間に溶け込むような音楽があって、それを無意識に聞いたっていい。
 

 
ただそれとは別の考えで、消化的に音楽を聞いてしまいがちだということ。
かといって聴きたくないものを聞いているわけじゃない。
聴きたい時に聴きたいものを聴くという感覚が自分の中で弱まっていって、新しく手に入れたものを消化的に聞いていく→追いつかないというサイクルが出来て来て、とてもまずいと思ったのです。  
そんな中で聴いて、どうなんだろう。
ああーいいなー。で終わるんじゃないか。そんなのすごくもったいないなと思うんです。
 
 
 
気分が違ったら一度そのCDをそっと棚に積んだっていいじゃないか。 うん。
 
 
 


 
いろんな音楽を聴くようになって聴く音楽ジャンルも様々になってはいくけど、やっぱり自分の中で音楽というのは歌詞の存在は大きい。
なんならその音楽を自分の中に落とし込めればいいなと思う。
 
 
 
 


 
"音を楽しむ"と 書いて音楽。
そりゃ、それぞれの楽しみ方がある。
自分はこう。 
 
 
 
 

「I'm standing here」 ACIDMAN@Zepp Tokyo

あれだね、なんか書いてたらライブレポートからかけ離れたものになっていきそうだからとりあえず、セットリストでも。見る?見ちゃう?










ACIDMAN
15th&10th Anniversary Tour@Zepp Tokyo


SE. 8 to 1 completed
1. 今、透明か
2. 造花が笑う
3. CARVE WITH THE SENCE
4. アイソトープ
5. Returning
6. FREE STAR
7. イコール
8. ファンタジア
9. Dawn Chorus(inst.)
10. Slow View
11. 水写
12. to live
13. Ride the wave
14. 赤橙
15. リピート
16. 2145年
17. ALMA
18. ある証明
19. world symphony
20. Your Song

(EN)
21. 彩-SAI-(前編)
22. cps
23. 廻る、巡る、その核へ






ライブの一曲一曲のことに関してはもういいかなと思って。まあきっと他にも行った人もいっぱいいるだろうしね。
ただやっぱり全体の演出が本当に素晴らしくて一つの映画を見ているようなライブでした。
とりあえず「ある証明」と「リピート」のあのアレンジはずるいな。












ライブに行く前一通りアルバムを聴いていて思ったことがある。


なぜACIDMANの曲を聞くと、こみ上げるものがあるのだろうか。感動するのか。
決してわかりやすい歌詞であったり、泣かせにきているメロディでもない。と思う。

ACIDMANの音楽は辛い時に「がんばれ」 だとか「負けるな」とかそんな言葉を直接は言わない。
笑っちゃうくらい楽しい気分にさせてくれるものでもない。(ライブは別として)
じゃあなぜ、こんなにも自分の中の欠かせない部分になるのか。

そんなことを頭の隅っこで考えながらライブを見た。







誰かが今回のライブの感想で、ACIDMANはアルバムのリリースツアーでは徹底してそのアルバムの世界観をライブで描くけど、今回のツアーはACIDMAN自体を、ACIDMANが訴え続けてきたことを、描くライブだったと言っていて本当にそうだなあと感じた。




そんなことを描いたライブを見終えて思ったこと。


15年間彼等は一貫としていた。
いろいろなインタビュー本が出ていて、それを見る限りでもいろんなことがあったことがわかる。
そんなことは取っ払ったとしても、そんな彼等のバックグラウンドなんて全く知らない人がベストアルバムを聞いてもそれを感じるんだろうな。


その一貫としている点は大木信夫が常々MCで話す死生観であったり宇宙のことだったり。でもそれが歌詞だけではなくて、それが「音像」になっているからこそ自分はACIDMANの出す音に惹かれるんだろうな。
これは個人的な感想でしかないけれど、ACIDMANがこれまでリリースしたアルバムの中でも「創」〜「and world」までは音から景色であったり色であったり抽象的なイメージが浮かぶ。「green chord」〜「ALMA」に掛けてどんどんと人間自体であったり、内面的で感情的になっていると感じた。

創って、繰り返して、繋いで、世界ができて、緑が生まれ、生命が生まれ、欲望があって、でも愛がある。
自分はそのACIDMANの真摯さに心を動かされるんじゃないかな。信頼できるんじゃないかな。




もうひとつ。ACIDMANのライブには「余韻」と「余白」がある。自分のなかではその二つはイコールで。
単にライブ後に楽しかったとか良かったとかそういう感情ももちろんあるけど、それだけじゃなくて、くさい話になるけど自分の行動を見返したり考えたりもする。


今回のライブのMCで、これでもかと言うくらい「ありがとう」だとか「感謝します」と言っていたけど何を言う。
こっちこそ「ありがとう」だ。どれだけ支えられたか。

それにまだまだ、これからもお世話になるんだろうな。






2011年のこと

2011年について。
ブログを書いてみようかなあと思ったのが今年の2月くらい。


それくらいから放置!見事に放置!


でもちょうどそれくらいの時期からまとめておきたいこと思っていたことが溜まっていて、自分の中でふつふつ、ぐつぐつ、ぐてぐてと何か悪いものが溜まっていく感があったので、いい機会にこれからちまちまと何か思ったことを、140字じゃ収まらないなと思ったこと書いてみたい。





まず。3年くらい続けていたバンドの活動をやめたこと。
後から気付いたことは、ものすごくたくさんの時間をそれに費やしていてそれが自分の唯一の言うなれば自己表現の場だったということで。
それと同時に始めたバイトもなあなあに続けて、むぎっー!!!!みたいなストレスは募るばかりなのに、アウトプットがない!といってはよくわからないところに当たるばかりでなんだかもう・・・・ね・・うん・・・・。




そこからはなんやら修行僧のような日々が続いて、あ。でもいいことももちろんあって。良いことと言うかフジロックに行けたのは本当に良かった。好きなバンドのライブが見れたこととか、ながいながーい試験後に直で行って溜まりに溜まったストレスをぶちまけたこととかも良かったんだけど。
会場の、"音が溢れてる"みたいな空間がほんとに言葉にできないくらい幸せで、小さいことはどうでもいいやーと思えてしまうようなそんな時間だった。
来年もいくぜい!三日間!テント生活!





今までの書き方からすると、あまりいいことのなかった一年に思えるような書き方なんだけれど(実際そのような気もする・・・)
そんな中でも特にいろいろ考えさせられたことがあって。


中学校のときに担任でお世話になった先生が亡くなってしまって。歳をとってるわけでもなかったからとても驚いて、しかもそれがあまりよくない最期だったらしいと聞いた。




あのさ、
男子トイレにバリアフリーの手すりがあるじゃない?(こいつ話下手だなって声が聞こえる・・・
中学校のときに、そこによく体重をかけてぶら下がったり座ったりしてたんだけどね、まあそんなことしてたら案の定壊れたわけです。壁に打ち付けてあった所からがっつり折れてけ壁に穴もあいちゃったわけです。


もう、やっベーやっべー!だよね。でも、何を思ったか(これ黙ってたらバレないだろ…)とか思った自分をもうぶん殴ってしまいたい。すぐ先生に言えよ!なにやってんだよ!


そんなこんなでトイレが閉鎖するような事態に一時期なってしまってこれはまずいぜ……と思って、明らかに確信犯的に壊したはずなのに、「やっちゃったの自分かもしんないっすねー」みたいななんともよくわからない告白をその先生にして、「まあ、ちょっと力加えたくらいじゃ壊れるはずないんだけどなあー」とかその先生に言われつつもなんとなーく、卒業した。



大したことじゃないと思ってた。別に今でも大したことじゃないだろうと思う。そんなこと。
だからこそいつか、なんか成人式みたいな、そうじゃなくても大人になって会ったときに、「あのトイレのやつ、おれが壊したんですよ〜すいませんでした〜」とか言おうと思ってた。



亡くなったという話を聞いたときも、なんか腑に落ちないような、え?いやいやいやみたいな感じだったけど、結構な時間が経ってそんなことを考えていたら、あ。もう謝ったりとかそういうの無理じゃんと気付いたら、悲しいというか、焦ってくる。





明日なにがあるかなんてわからないというのをすごく感じた。地震だってそうなんじゃないかなと思う。
でもそれは特別なことではなくて、当たり前のようにあることに今自分が直面してるだけで、誰か親しい人がなくなってしまったら驚くし、きっとヘコむし、悲しいしそれには慣れないとおもう。


だから、いつか久しぶりに会ったらさ、とかそうじゃない、と思うようになった。
意味なんてなくて嫌いだと思っていたmixiとかにもちゃんとした繋がりというか意味はあるんじゃないかなと努力はしてみようと思った。最初から嫌いになることない。
せっかくたくさんの人に会えるんだから、もっとそういう一つ一つを自分から無駄にしたくないなあと思った。いろんなものの在り方は一つじゃないんじゃないかと思う。





ACIDMANのライブの中のMCでとても印象に残ったことばがあって、
「何十億年と続いてる宇宙の中で、一つの時代に一緒にいることはとても奇跡だと思う。」
そんなニュアンスのこと。




なんか、もう今年で十代が終わってしまうというのが酷く絶望的なことのように感じているけど、それ以上にもう19年も経ってるのかよっていうことにも驚いてしまう。
有意義とか充実とかは別になくたっていいから、やりたいことをやろうと思います。
(手始めにバイトをやめました←)




2011年もたくさんの人に会いました。
ありがとう!